開始から12時間が経過したル・マン。依然としてトヨタの2台がワン・ツーを形成している。
まず午後8時過ぎ、8号車に中嶋一貴が、そしてそのおよそ40分後には7号車の小林可夢偉がそれぞれコースイン。午後9時半を前に2台が接近戦を展開し、アルナージュ手前で可夢偉が一貴を逆転することに成功した。その後、8号車はS.ブエミ、7号車はM.コンウェイへと交代したが、日付が変わったあと、8号車に対し、60秒のピットストップペナルティが下される。これは、コース上のスローゾーンでのスピード違反に対するもの。この時点で、8号車はトップ7号車に対しておよそ36秒の遅れをとっていたが、このペナルティによって2台の差はさらに2分以上へと広がってしまった。
午前1時半前には、F.アロンソが2度目のステアリングを握り、コースへ。すると7号車のJ.ロペスを大きく上回るハイペースでの走行を披露した。セッションは午前3時を過ぎ、レースもはや折返しへ。8号車は午後4時を過ぎて中嶋一貴が2度目のドライビングを担当している。
◎ル・マン24時間レース途中結果(午前3時・12時間経過/総合トップ3および各クラストップ)
1.No.7 トヨタ・ガズー・レーシング(M.コンウェイ 小林可夢偉 J-M.ロペス)196周
2.No.8 トヨタ・ガズー・レーシング(S.ブエミ/中嶋一貴/F.アロンソ)+1’15.236
3.No.3 レベリオン・レーシング(T.ローラン/M.ベッシェ/G.メネゼス)192周
LMP2
No.26 Gドライブ・レーシング(R.ルシノフ/A.ピッツィオーラ/J-E.ベルニュ)187周
LMGTE Pro
No.92 ポルシェGTチーム(M.クリステンセン/K.エストル/L.バンスール)174周
LMGTE Am
No.77 デンプシー-プロトン・レーシング(C.リード/M.キャンベル/J.アンロエア)169周
TEXT : MOTOKO SHIMAMURA