ル・マン24時間レース、6時間経過。トップは7号車
6月16日、第86回ル・マン24時間耐久レースの決勝スタートが、フランス現地時間の午後3時に号砲。決勝直前のグリッドは日差しに恵まれ、ようやくレース日和になったといえる。
そんな中、まずポールポジションの8号車はS.ブエミがスタートドライバーを担当。僚友の7号車ともども順調に周回を重ね、時折ポジションを入れ替えつつ、レースの4分の1にあたる6時間を消化している。
なお、スタート直後、予選3番手のNo.1 レベリオン・レーシングをドライブするA.ロッテラーは、好スタートが裏目に出て8号車に追突。クラス最後尾までポジションダウンを強いられ、またフロントカウルを交換するに至った。一方、8号車もこの接触ルーティンのピットインでリアカウルを交換したが、ピット作業時間に大きな影響はなかった。なお、日本のSUPER GTに参戦中のJ.バトンがドライブするNo.11 SMPレーシングは、電気系トラブルが序盤に発生。長くピットでの作業を要したため、最後尾までドロップ。だがその後コースに復帰し、周回を重ねている。
レースは午後7時前、さらに午後7時17分頃、それぞれセーフティカーがコースイン。ペースダウンを強いられた各車のタイム差が消滅したことから、それぞれ激しいクラス争いがしばし続く。またレース6時間経過を前に、8号車には中嶋一貴が、そして7号車に小林可夢偉が乗り込んでおり、現在、コース上でふたりの日本人ドライバーがトップ争いを繰り広げている形だ。
6時間経過後の総合トップ3、および描くクラストップは以下のとおり。
◎ル・マン24時間レース途中結果(21時・6時間経過/総合トップ3および各クラストップ)
1.No.8 トヨタ・ガズー・レーシング(S.ブエミ/中嶋一貴/F.アロンソ)94周
2.No.7 トヨタ・ガズー・レーシング(M.コンウェイ 小林可夢偉 J-M.ロペス)+12.587
3.No.17 SMPレーシング(S.サラザン E.オルドゼフ M.イサーキャン)1Lap
LMP2
No.26 Gドライブ・レーシング(R.ルシノフ/A.ピッツィオーラ/J-E.ベルニュ)90周
LMGTE Pro
No.92 ポルシェGTチーム(M.クリステンセン/K.エストル/L.バンスール) 84周
LMGTE Am
No.77 デンプシー-プロトン・レーシング’(C.リード/M.キャンベル/J.アンロエア)82周
PHOTO&TEXT : MOTOKO SHIMAMURA