2013 Scion FR-S
2013 Scion FR-S – 常に一番
Brian Duongは1番になるのが好きだ。運転できる前から友人の車をいじっていた。やり過ぎと認識される前から、スープラのテールランプを他の車に取り付けていた。
そしてScionがFRクーペを販売することを知り、すぐにFR-Sを注文した。 しかしトレンドに遅れていたフロリダに住んでいたので一番になるのは難しかった。 「フロリダは同時情報が遅れていた。」とBrianは振り返った。あの頃は12ヶ月後にレーシングストライプやモンスタータックシフトライトが格好悪いと知った。
「そこで LAの親戚に会いに行ったついでに自分と友達用のパーツ探しをしていた。」 最新のトレンドをチェックし、通常より1、2年早く情報を仕入れることができた。
Brianはその後西海岸に拠点を移し、今はそのムーブメントの誘導する立場まで成長した。昔片道2,500マイルを旅してた情報を仕入れしていた頃とは大違いだ。今回アメリカで初めてVarisのKamikaze エアロを装着するFR-Sもトレンドセッターとして確立している。
様々なカスタム手作りカーボンパネル、フェンダーとディフューザーで十分かと思うが、この FR-Sは初めてGReddyのターボシステムとボルトオン4連スロットルボディーを使用している特別な車だ。
SEMAショーや数々の雑誌に紹介されてきたBrianの作品に続く今回のScionだが、最初はそんなチューニングをするつもりはなかったという。むしろこの車は最初完全に自分のものではなかった。「当初は弟と一緒に始めたプロジェクト。簡単なエアロ、ホイールと足回りを変えた楽しい通勤用の車のはずだった。」と彼は語った。「時間が経ち、改造もどんどん進んでいった。スタイリングも進化し、弟のほうはもうプロジェクトに参加したくないと言ったので僕が全て引き継ぐことになり、弟にはプリウスを与えた。
RaysホイールとProject Muブランドの北米代理店で有名なMackin Industriesのセールスマネージャーを務めているBrianは幅広い業界のネットワークを使い、レアなFA20用スロットルボディーとGTX2871Rタービンキットを手配した。取り付けはGReddyのテクニシャンが行い、パーツが両立できるようにセットしてくれた。さらにワンオフマフラーを作成して、ラッピング屋さんに車を渡した。
今回のFR-SもSEMAショーに出展する予定だったが、いつも通り時間がなかった。「ショーの数週間前にVarisエアロが届いたので不安だった。」とBrianは説明する。「SEMA直前にEvasiveとAuto Tunedに車を組み上げてもらったがそれも非常に大きなストレスだった。」
でも誰もBryanには同情しない。2 way Motonダンパー、 Project Mu ブレーキと TE37s ホイールを装着しているので本人も満足しているはず。パワーも310馬力以上出している-ボクサーエンジンに詳しくないわりにはいい数字だと思わないか?「STI乗りの友達は何人かいるが僕はNissanの方が詳しい。」とBrianは言う。彼の今まで乗って来たS13、S14s、350Zs、とG37を見ればすぐわかる。そのうちの一台のおかげで西海岸に引っ越すことができたと言う。
「東海岸で初めてのEspritエアロを手に入れることができた。」と、14年前RaysのSEMAブースに展示されたZの事を振り返った。「あの車のお陰でフロリダからカリフォルニアに引っ越し、Mackin で働く事になった。」
この車は楽しい街乗り仕様になるはずだったが、チューニングされた部品が多く、楽しくなった分だけ扱いにくくなってしまったのも事実だ。過去にも似たようなトレンドに飲み込まれ、最近では家族ように使うはずだったEVO Xにワイドボディーを付けてしまい、ほとんど街乗りできなくなってしまったと言う。 「最初は通勤車につける簡単なパーツだったが、そこでは止まらない。」と彼は説明する。「絶対そこで止まらない。」
GReddy ITB Kit Review
GReddyは誰でも簡単にFA20用4連スロットルボディーを取り付けられるようにした。 90年代トヨタ20バルブ4AG-Eエンジンのスロットルボディーを再製し、電子スロットルボディーで制御する仕組みだ。GReddy 製アルミアダプターを利用してヘッドへの取り付けは簡単。アルミサージタンクも付属されているのでタービンや純正インテークに繋げるのも難しくない。 他の過給器と同様、CARBリーガルではなく、他の燃料制御システムが必要になってくるが、取り付けに必要なすべてのクランプ、ホース、シリコンカプラーは付属されているから安心だ。
GReddy4連スロットルボディーの取り付けはまずインマニ、ECU、デリバリーパイプ、インジェクター、スロットルボディーなど、必要のないもの全て取り外すところから始まる。
このキットは25年前のトヨタ20バルブ4A-GEエンジンに搭載された48ミリスロットルボディーをベースにしている。GReddy はこれを再利用し、専用設計されたアルミアダプターにマウントさせ、FA20のシリンダーヘッドにボルトオンさせている。純正の燃料デリバリーパイプとインジェクターにも対応している。
GReddy専用のリンケージとブラケットを利用してメカニカル式スロットルボディーをFA20の電子制御スロットルに繋げている。ブラケットを取り付ける前にスロットルボディーのバタフライバルブは外さなければならない。
キットの各部品はバラバラに取り付ける必要があるが、全体的にまとまっている。アルミサージタンクと4つのアダプターパイプを使ってターボエンジンパイプ、様々なインテークに取り付ける事ができ、NAではそれを使わず、ファンネルを利用することができる。
通常のインテークマニホールドが無くなるのでブレーキブースターなどに使う圧力ポイントもなくなる。GReddyはエアフロセンサーを含む、FA20すべてのホースに対応できる自社製圧力キャニスターをキットに付属している。
4連スロットルボディーを使用する場合、全てのスロットルボデイーに同じ量の負圧が必要になる。 GReddyは調整に必要なメーターとエアフロセンサーエミュレータもキットに入れている。エミュレータは純正エンジンハーネスに差し込み、 エアフロメーターとインテークパイプは実際車両から取り外されているのにエアフロが正常に作動しているようにECU側に見せかけている。
4連スロットルボディーとタービンの共存に関して
通常だと4連スロットルボディーはNAエンジン専用だと思うかもしれないが、これは間違いだ。ターボチャージャーと4連スロットルの相性は実際非常にいい。タービンは大量の空気を圧縮し、その後は何も気にしない。NA仕様4連スロットルボディーは目の前にある空気を吸うだけだが、タービンがある場合、マニホールドが必要になる。このマニホールドは単にタービンのコンプレッサーアウトレットからスロットルボディーに空気を送り込むだけではなく、均等に空気を分け、非常に高いスロットルレスポンスを実現させている。しかし欠点もある。 マニホールドの圧力とスロットルポジションを管理しなければならないので、燃料マップセッテイングが複雑になる。しかしそこをちゃんとセッティングできれば、両方の良いところが楽しめる。
4連スロットルボディーの取り付けを想像する場合、ファンネルを取り付けてむき出し状態にし、インスタに写真を載せたいだろう。しかしターボ仕様の場合はそれはできず、GReddyのインテークサージタンクを使うことになる。これがないと圧縮した空気をシリンダー内に送り込むことはできない。
ピークパワーだけでは速くならず、このパワーグラフには他の良さが潜んでいる。 GReddy4連スロットルボディーキットを付けることによってBrianのターボFR-Sは中速レンジで30whp アップと36 lb-ftトルクアップした。
The ITB/Drive-by-Wire Solution
4連スロットルボディー・ドライブバイワイヤー解決
FA20ドライブバイワイヤシステムに4連スロットルボディーを取り付ける事はリンケージとケーブル交換以上の問題になる。純正ドライブバイワイヤスロットルボディーを残す必要がある。ただし、もうそこに空気は通らないので取り付けはどこでもいい。代わりにスロットルボディーの電子アクチュエーターを新しい機械式スロットルボディーにリンクさせる。つまり右足とペダルはアクチュエーターをコントロールしているので取り外すことができない。
GReddy専用スロットルブラケットはFA20スロットルボディーのバタフライバルブに取り付く。バタフライはこの時点で外してある。エンジンハーネスに差し込めばペダル操作によってスロットルボディーアクチュエーターはシャフトを回し、通常は空気を通すが今はブラケットと様々なリンケージを動かすことになる。
まとめるとアクセルを踏めば純正スロットルボディーの電子アクチュエーターは新しい4連スロットルボディーのリンケージを開けたり閉めたりしてくれる。
彼と彼女
フロリダからロサンゼルスに引っ越してきたのはBrianだけではない。 妻のジュリアはVERTEXエアロ仕様のS14を所有しており、一緒に引っ越してきた。 S14は彼女の大学時代の車で数年後にフルチューンされた。2年前にうちの表紙を飾った実績もあるが、どっちの車がよかったと思う?
チューニング内容
オーナー:
Brian Duong
出身地:
Yorba Linda, CA
職業:
Mackin Industries セールスマネージャー
エンジン:GReddy GTX2871R V3 ターボキット、 Type 24 インタークーラー、4連スロットルボディーキット; DeatschWerks 900cc インジェクター、DW65C 燃料ポンプ; GReddy マフラーパイピング+チタンフィニッシャー、オイルフィルター ; MXP ステンレススチールフロントパイプ; Koyo ラジエーター; ARC ラジエーターキャップ、オイルキャッチカン; HPS ラジエーターホースキット; Mishimoto ファンシュラウド; Grimmspeed 86 オイルキャップ; Blitz オイルクーラー; Project Kics マグネティックドレーンプラグ; Autostaff チタンプーリーカバー ; Odyssey バッテリー
駆動系:OS Giken STR シリーズクラッチ、 Super Lock LSD; GReddy リヤデフカバー
ECU:EcuTek RaceRom; GReddy Profec ブーストコントローラー
足回り・シャーシ:Moton 2-way スポーツ車高調整ダンパー; Cusco フロント・リヤカーボンファイバーストラットバー 、パワーブレース; GTSPEC 4点フロントサブフレームタイブレース、リヤロワーサブフレームタイブレース、リヤロワーT-ブレース ; SPL バンプステア調整式フロントタイロッドエンド、フロント・リヤロワーキャンバーアーム、チタンリヤトーアーム、チタンリヤトラクションアーム 、プロリヤエンドリンク; Stancepartカップキット ; Whiteline フロント・リヤスタビライザーバー
ブレーキ:Project µ Forged Sports Tufram 4ピストンフロント・2ピストンリヤキャリパー、 355mm フロント316mm リオローター 、 B-Force ブレーキパッド、Teflon ブレーキライン、 PG Four 335 フルード、マスターシリンダーフルードキャップ・リサーバーカバー
ホイール・タイヤ:18×11″ +13 Volk Racing TE37 ホイール; 295/30R18 Toyo R888R タイヤ; Project Kics Ti64 チタンラグナット・変換スペーサー
外装:Varis Kamikaze 86 フロント・リヤデフューザー、サイドフィン、ワイドフェンダー、ルーバーダクト、フェンダースプリッターダクト、 カナード・ダクトカバー、ドライカーボンファイバーボンネット、カーボンファイバートランク、カーボンファイバー Swan Neck 1800mm GT ウィング; Seibon カーボンファイバールーフ; Beatsonic カーボンファイバールーフスポイラー; Craft Square GT サイドミラー; ’17 Toyota 86 ヘッドライト・テールランプ; Cusco アンテナ; Avery Dennison グロスホワイトラッピング by Auto Tuned
内装:Cusco 4点ロールケージ; Bride Stradia II シート、YZ Low Position シートレール; Willans ハーネス; ATC GT スポーツステアリングホイール、カーボンファイバーシフトノブ、アルカンターラシフトブーツ・シフトレバー。ダッシュカバー; Broadway ミラー; Cusco サイドブレーキノブ; Pioneerオーディオ、スピーカー
■詳細記事
http://www.superstreetonline.com/features/1803-2013-scion-fr-s-first-in-line/