1974 Datsun 260Z – 未知の世界
初めてのDatsun Z にも関わらず、Dominic Le の 2JZスワップはトップクラスだ
Datsun 260Z はチューニングしない方が良い車かもしれない。この2ドア クーペはアメリカで1年しか販売されてなく、レアな車だ。
今回のオーナーは経験のない車両とエンジンを何とか友人の庭で組み上げ、SEMAショーで展示したのである。
Dominicは昔から経験のないものを組み合わせるのが好きだった。過去には「ハコトラ」という、サニー ピックアップ トラックと、ハコスカGTRを合体させた車を作成し、その前はSRスワップのDatsun 510を作った。
今回の260Zには2JZ エンジンが乗ることになっていた。もちろんDominicは2JZ を触ったことがなかった。しかし「この Zはそのエンジンが欲しがっていた。」とDominicは言う。
「なぜ綺麗な Z をぶった切って、トヨタの2JZを乗せたのか?」とよく聞かれるらしいが、Dominicは「それはダメなのか?」と答える。
今回の組み合わせは理想でもなく、深いコンセプトもなく、たったの3ヶ月でSEMAレベルの車両に変身させたからすごい。
作業はノンストップで行われ、配線を通し、スパナレンチを回し、サービス マニュアルとインターネットを頻繁に見ていた。
「やったことのないチャレンジにやる気を感じる。リサーチだけでもかなり時間がかかった。作業を始める前に徹底的に調べるのが自分のスタイルだ。」とDominicは語った。
「S30 シャーシと2JZ の情報はネットで大量に見つかったが、Marugen Shoukai Work Aero に関する情報は全くなかった。説明書もなく、初めて触るエアロとシャーシーだったので少し戸惑った。すべてのプロセスが新しい経験であり学ぶチャンスだった。」
南カリフォルニア育ちのDominicは小さい頃から日本車をチューニングしており、最初は母のホンダ アコード だったと言う。当時はその1台しかなかったので、早めに作業終わらせないとどこにも行けなかった。バイトも学校にも行けなかったので、作業はその日に終わらせなければならなかった。その頃からDominicはキツイ締め切りには慣れていた。
その後は日産をいじるようになり、SR20DETをマスターし、ダットサンの車を幅広くチューニングした。「260ZははじめてのS30シャーシであり、分からない事ばかりだった。Datsun とNissan はよく知ってるけど常に勉強している。これは3年以内で4代目のダットサン プロジェクトだ。」とDominicは振り返る。
「人がやっていないエンジン スワップだからこそ評価される。SEMAショーのVelocity TV 番組収録でChip Foose氏が訪れ、3ヶ月で友人の家の前で作ったとは思えない!と言ってくれた。」と嬉しそうにDominicが言う。
昔作ったアコードとは違い、今回のZはコレクター ガレージにちゃんと眠っている。SEMAショーで注目を浴び、速く走るために生まれた車だ。Adaptronic ECU とApex Performance ターボのおかげでブーストかかると、すごい加速に包まれる。
Dominicはこれで3回もSUPER STREETに紹介された。2014のSR510, 2016 のハコトラに続く新鮮で予想のつかない楽しいプロジェクトだ。
Tuning Menu
OWNER: Dominic Le
出身地: Santa Ana, CA
エンジン: Toyota 2JZ-GTE エンジン スワップ; カスタム クロス メンバー, ソリッド エンジン マウント,エキマニ , 3″ マフラー, 燃料タンク、サージ タンク、オイル キャッチ タンク、ポート加工 シリンダー ヘッド; Kelford社 カムシャフト ; Supertech社 バルブ , バルブ スプリング, バルブ ガイド, チタン バルブ シート; ARP社 ヘッド スタッド ; Cometic社 ヘッド ガスケット ; Wiseco社 ピストン ; Brian Crower 社HD コンロッド; 軽量クランク; 90mm Accufab社 スロットル ボディー ; Virtual Works 社 インテークマニフォールド; Apex Performance社 タービン ; TiAL 社 50mm ブローオフ バルブ ; HKS 社 50mm ウェースト ゲート; Bosch 社044 燃料ポンプx 2 ; Nuke Performance社 燃圧 レギュレーター , 燃料 デリバリー パイプ,燃料 フィルター ; Fiveo Motorsport 社1,600cc インジェクター; Rywire/CSF社 ラジエーター; Chevrolet 社 LS イグニッション コイル; Wiring Specialties社 エンジン ハーネス ; AN フィッティング・配管
駆動系:ミッションス ワップ; ORC 社 ツイン ディスク クラッチ; カスタム ドライブ シャフト; Z32 300ZX リヤデフ 3.59:1 ファイナルギア費
ECU: Adaptronic社 M2000 ECU
足回り・シャーシー: カスタム BC Racing 社車高調整 Swift社 スプリング ; カスタム フロント・リヤ コントロール アーム
ブレーキ: カスタム Silver Mine Motors社 /Wilwood社 ビッグ ブレーキ キット ; 5穴 コンバージョン
ホイール・タイヤ: 18×11″ -38 フロント, 18×12.5″ -31 リヤ Work 社 Meister M1 3P ホイール; 255/35R18 フロント, 285/35R18 リヤ Toyo 社 Proxes T1 Sport タイヤ; TredWear 社タイヤ レターリング
外装: JDM Gnoseフロント エンド コンバージョン ・ヘッド ライト カバー ; JDM Marugen Shoukai Work社 フロント スポイラー ,フェンダーフレア ,リヤ スポイラー
内装:カスタム シート・ハーネス バー ; Renown USA 社 ステアリング; Takata 社 Drift II/ASM ハーネス; AIM Sports 社 MXL Pista ダッシュボード; Driftmotion社 調整式 ショート シフター
http://www.superstreetonline.com/features/1709-1974-datsun-260z-uncharted-territory/