オープン シーズン 詳細ページ(11509) - イベント・レースレポート

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オープン シーズン




WTAC最大の魅力は車の音ではなく、会場の雰囲気でもなく、とんでもないエアロでもなく、結果が全く予想できないことだ。

才能と技術があればアマチュアでも充分表彰台を狙えるモータースポーツイベントである。

可能だとは言え、経験と学習能力は必要になってくる。南オーストラリアのIntegrated Motorsport は誰よりもこの12カ月間の間に実践をしている。

GT-Rのルーフに飾ってあるオープンクラス2位のトロフィーは必死に戦って手に入れたものだ。数え切れないテストとチューニングで2015年のデビュー戦からタイムを8秒以上削ることに成功した。

オーナードライバーのMatt Longhurst が5年前初めて観客としてこのイベントに見に来ていたというから尚更すごい。

初めてイベントを見た時は車やエアロ、そしてラップタイムを見て衝撃を受けた。とにかく自分も参加したかった。あのイベントがきっかけでこの車のチューニングコンセプトが大きく変わった。そこからスプリントとタイムアタックを走るようになった。

Mattは2011年からR33GTRを何台もチューニングしており、GTRと親しい関係を持っていた。今回のR34VSPEC も高いポテンシャルを持っていた。

「買った時はコンディションも良く、600馬力で足りると思ったけど、もっと安いベース車両にすれば良かった!」とMattは語る。当時は他のプロジェクトも抱えており、完成まで4年間かかった。

モータースポーツビルダーSolid Engineering and Mechanicalのサポートも受け、Open Class に挑んだ。
Open Class は厳しく規制されたClub Sports Class と何でもありのPro Class の間にあるため、様々なエントリーが集中し、タイムもプロクラスとあまり変わらない。エアロの規制は少しあるものの、エンジンパワーの規制がないため、勝つにはバランスが重要となってくる。

空力的に見るとスカイラインの車重とボディーの大きさはマイナスポイントになるが、open class では空力トラクションよりメカニカルトラクションの方が重要なので、4WDでハイパワーを地面に伝えられるGTRはこのクラスに適してるという。

Solid の手によりシャーシは完全にフレームまでばらされた。そこからロールゲージとパイプフレームのフロント周りが作成される。ガラスのウインドウはすべてポリカーボネート製に取り替えられ、スチール製のボディーパーツはワンオフのワイドアーチエアロと交換された。

ワイドアーチのエアロは自分でもファンだったMspeedGTR をベースにし、ロールゲージ込みで車重を1,350キロまで落とした。

メカニカルグリップはV8 Supercar シリーズで実績を持っていたSupashock社が担当。自社のプロスペック調整色ダンパーを使い、Malalla Motorsport Park でテストを繰り返された。

エアロはフロント、リヤのディフューザーと改良された巨大なリアウィングのみ。

2.8リッターのエンジンはDevelo Pro が組み上げ、Borg Warner のタービンを使って900馬力以上発生。ECU のセッティングはTZee Tuning 。タービンのインテークは助手席側のヘッドライトから空気を吸っている。

V8シリーズで良く使われているAlbins シーケンシャルミッションをワンオフで使用しているがタイムアタック専用に変更されている。

車のバランスが良いので思った以上に運転しやすい。ただ、加速が凄いのでコーナリングスピードも高く、ストッピングパワーもあるので運転も恐ろしい経験だという。

今年10月のWTACに向けて開発は止まらない。Matt は既にPMC製のレースエンジンをMelbourneで依頼し、1,000馬力対応のRB28を用意している。

これで6年という短い間にMattは観客から表彰台までいけるのか? Matt は自信ある。車は常に進化して今でも充分ポテンシャルはある。テストにもっていくときは必ず前もって手を加えているので常に軽く、早く、壊れない仕様を追いかけている。うちらがやるべき事はそれだけだ。
’99 NISSAN GT-R V-SPEC (R34)
オーナー MATT LONGHURST

出身地 EDEN HILLS, SA, AUSTRALIA

職業 PROJECT MANAGER

エンジン RB28DETT; Spool社 RB28 クランクシャフト, コンロッド; CP社 カスタム ピストン・ピストンリング;カスタム カムシャフト; ポート加工 シリンダー ヘッド; Supertech社 バルブ スプリング ,バルブ; BorgWarner社 EFR タービン; 6Boost社 エキマニ ; 4” → 3” アルミ製 マフラー、サイド出しツイン3”テールパイプ; 助士席側 ヘッドライト 埋め込み式 エアボックス; カーボンファイバー製 インマニ; Solid Engineering 社ワンオフ インタークーラー・I/C パイプ; Bosch社 044 燃料ポンプx 2 ; NISMO 社 リフト ポンプ, サージ タンク
駆動系
Albins社 ST6-R32 シーケンシャル ミッション(カスタム ギヤ比); Xtreme社 クワッド プレート クラッチ; カスタムブレット製ドライブシャフト・アクスル; Quaife 社 LSDデフ

ECU
MoTeC 社M800 ECU; T Zee Tuning セッティング、配線
足回り・シャーシー
Supashock社 T1 Race プロダンパー; カスタム スタビライザー ・ アーム

ブレーキ 375mm フロント, 330mm リヤ Alcon 社ローター、 AP Racing社 6pot キャリパー、Endless 社ブレーキパッド; ブレーキ バイアス割合 調整 アジャスター

ホイール・タイヤ
18×10” RAYS社 CE28 ホイール; 295/35R18 Advan社 A050 タイヤ

外装 Solid Engineering 社 ワンオフ ワイド ボディー エアロ; Topstage Composites社カーボンファイバー製 ボンネット ダクト; Slimline社 カーボンファイバー製 サイド ミラー; ポリカーボネート製ウィンドウ; パイプフレーム フロント・カーボンファイバー製タイヤ ハウジング; デュアル エレメント リヤ ウィング; Supashock社 カーボンファイバー製スプリッター・ディフューザー
内装 Sparco社 ステアリング; Velo社 レーシング シート race seat; MoTeC社 CDL3 ダッシュモニター; Alex Bennett Motorsport社 ロールケージ ; カーボン ファイバー製 ドア カード・ダッシュボード

 

http://www.superstreetonline.com/features/1704-1999-nissan-gt-r-v-spec-r34-open-season/

 

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