9月10日、岡山国際サーキットにおいて、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が開幕。今大会は、当初開催予定だった大分・オートポリスが先の熊本地震の影響を受け、中止となったことで行われる代替戦でもある。レースとしても、土曜、日曜の両日において予選と決勝を行なう“スペシャル・フォーマット”を導入しており、普段とはまたひと味異なるイベントとなった。
まず、土曜日は朝から1時間のフリー走行を実施。そのあと行われる20分間の計時式予選に合わせ、各チームともクルマのセットアップを精力的に行なった。このセッションでトップタイムをマークしたのはNo. 2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)。だが予選では、ポールポジションを狙ってのアタックを見せたが、あと一歩及ばず、2番手に。代わってトップを奪ったのは、No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)だった。3番手には、つい先日、来季のF1参戦が確定したNo.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。いずれにせよ、予選は、この3人のタイムが僅か0.119秒差に収まるほどの激戦となり、また参戦ドライバー19名のうち18名までが1秒以内の差という、極めてハイレベルなアタック合戦となった。
■第5戦岡山 予選結果(TOP6)
1.No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)1’14.038
2.No. 2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)1’14.150
3.No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’14.157
4.No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’14.325
5.No.10 塚越広大(REAL RACING)1’14.349
6.No. 7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)1’14.464
決勝のレース1は午後3時30分にスタート。この日のレースは30周、タイヤ交換義務のない、いわばスプリントレースだけに、ドライバーのガチンコ勝負が見どころとなる。秋空のサーキットは、時折強い日差しが照り、やや暑さを感じるものの、風は爽やかなコンディション。ダミーグリッドからフォーメーションラップを終えて、真っ先にメインストレートへと戻ってきたポールポジションの一貴だったが、クルマを止める位置を行き過ぎるという痛恨のミスを犯し、スタートディレイに。後方につける2台も一貴につられて同様の動きを見せたが、原因を作った一貴だけがペナルティの対象となり、なんと最後尾からのスタートを強いられることになった。また、この影響でレースは2周減算の28周での開催へと変更される。
このアクシデントを味方に変えたのは、予選3番手のバンドーン。中嶋が後方に回ったことで、前が空き、難なくスタートを決めてレースをリード。逆に2番手の国本は徐々にバンドーンから離され、2番手キープが精一杯と苦戦する。一方、予選6番手からクリアスタートを決めたカーティケヤンは、オープニングラップで一気に3番手へジャンプアップ。パッシングポイントが少ない岡山を活かし、ポジションキープを成功させた。結果、トップ3は終始変わらぬままレースは終了。つい先日、来季のF1参戦が正式に確定したバンドーン選手が、スーパーフォーミュラ初優勝を実現させた。
■第5戦岡山 決勝結果(TOP6)
1.No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)36’28.567 28Laps
2.No. 2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)+4.795
3.No. 7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)+9.855
4.No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+14.781
5.No.10 塚越広大(REAL RACING)+17.531
6.No.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)+18.502

