
スポーツカー専門 GTNET
#14
CLASS1
車種:スカイラインGT-R[BNR32]
ドライバー:川瀬 章さん
「無理をせずにマイペースで楽しむ」がポリシー
タービンだけはBCNR33純正N1に交換するものの、「パワーを追求しはじめるとキリがないから」と、ノーマルエンジン+αのブーストアップにこだわる川瀬さん。ECUのリセッティングやハイカム、パイピングの見直しなどで低速トルク不足をカバーするいっぽうで、インジェクターや燃料ポンプは純正を使い、恐怖感なく、気持ちよく踏み抜けるレベルのパワーとして、450psあたりにセーブしている。川瀬さん曰く「基本的には週末に気持ちよくドライブが楽しめる仕様」ということだが、サーキットでも安定したラップが重ねられるようにと、ラジエターやオイルクーラーといった冷却系もステップアップ。さらに足まわりはクァンタム、ブレーキにはF50のブレンボをおごり、「走る・曲がる・止まる」をバランスさせたスペックに仕上がっている。
あいにくのウエットながら、初めての鈴鹿を満喫
普段はセントラルをメインにしているため、鈴鹿を走るのは今回が初となる川瀬さん。「最初の数周は怖さもあったけど、慣れてくるととにかく楽しいコース。路面はきれいで、コース幅やエスケープゾーンも広くて安心感が高い。だから初めてのコースのわりには積極的に踏んでいけた」と、納得のいく走りができたようす。ただし、今回はあいにくのウエットコンディションだったこともあり、「機会があれば、次は絶対にドライで走ってみたい」と、多少の悔いが残ったのも事実。それまでには今回の経験を活かしてバネレートやパッドの見直しといった微調整を進め、鈴鹿にフィットしたセッティングで再チャレンジしたいそうだ。