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最大高低差37mにも達し、パワーはもちろん、ブレーキなどにも高い完成度が要求される仙台ハイランドのレーシングコース。そんな部分もあってか、2008シーズンのチャレンジカップ第3ラウンドのエントリーリストではGT-Rやエボ、シルビアといったターボ勢が目立っていた。
だが・・・・、実際に走行がスタートするとポテンシャル的に有利かと思われたGT-R勢がタイムに伸び悩み精彩を欠く。たしかにターボ勢には気温の高さがネックになっていた部分もあるのだが、車重の重さからタイヤやブレーキへの負担が想像以上に大きく、ハイパワーを活かしきれなかったようだ。 さて、そんな中で上位を独占していたのがランエボ勢。NAのライトウエイトと比較すれば軽いとは決していえないものの、軽量かつハイパワーなパッケージングで他車を大きく引き離すタイムをコンスタントにマークしていく。なかでも、総合優勝を飾った永蔵エボは2位に8秒近くもの差をつける2分6秒108で周囲を驚かせていた。
通常コンディションなら高低差が大きく、ハイパワー有利のコースとなる仙台ハイランド。ただ、今回は気温の高さからトータルバランスに優れるエボ、そした軽量なNA勢が有利な結果となった。 |
真夏でのサーキット走行ということもあり、エントリー台数は総計14台と少なかった仙台ラウンド。ただ、台数が少なかったために、エントラントたちはクリアラップも取りやすかったようだ。 |
フリー走行2回目にはコースアウトによる路面汚れからコース清掃のための赤旗中断シーンもあったが、エントラントに大きなクラッシュもなくラウンド3は無事に終了。 |
最終的にはクラス1が2分30秒903をマークした後藤GT-R、クラス2が2分6秒108というダントツのトップタイムで総合優勝も飾った永蔵エボ、クラス3に2分38秒055の石川シルビア、そしてクラス4には軽量ボディを武器に2分18秒671で総合でも4番手にくい込んだ大場シビックという結果になった。 東北地方とはいえ、30度を超える気温の中でのサーキット走行。タイヤはもちろん、マシンのタレやブレーキのフィーリング低下といった諸症状が生じるのは仕方のない部分。トータルバランスに優れるマシンを使い、なおかつ少ない周回数で最速タイムをマークしたランエボが上位を独占したのも、当然の結果といえるだろう。
順位 | 氏名 | 車輛 | type | ベストラップ |
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1 | 永蔵 誠 | ランエボ | CT9A | 2'06.108 |
2 | 小瀧 光宏 | ランエボ | CT9A | 2'14.031 |
3 | 鷲尾 千広 | ランエボ | CT9A | 2'15.712 |
4 | 大場 直樹 | シビック | EK9 | 2'18.671 |
5 | 吉田 徳文 | インテグラ | DC5 | 2'18.847 |
6 | 中島 寛之 | S2000 | AP1 | 2'20.944 |
7 | 桜井 忍 | シビック | EK9 | 2'21.059 |
8 | 原田 純哉 | カローラレビン | AE111 | 2'23.229 |
9 | 斉藤 隆 | ランエボ | CT9A | 2'27.162 |
10 | 後藤 道博 | スカイライン | BCNR33 | 2'30.903 |
11 | 鈴木 謙一郎 | スカイライン | BCNR33 | 2'33.651 |
12 | 石川 哲也 | シルビア | S14 | 2'36.065 |
13 | 鈴木 静 | シルビア | S14 | 2'37.822 |
14 | 安部 寛人 | シルビア | S14 | 2'52.862 |
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