
カタカナ、横文字が多い自動車関係の言葉。気がつくと、実はよくわからないのに、そのまんま使ってたりすることもあるんじゃない? キチンと説明できる言葉もあれば、そうじゃないものだってありそう。今回は「た」行の第1回目。なんとなくフィーリングだけで使ってたアノ言葉だって、知れば知るほど奥が深いかもしれないから、近づく春に合わせて、頭の中も暖機、いえいえウォーミングアップしておくといいかもしれませんよ。
た行編その1
タイミングベルト:
レシプロエンジンの構成部品であるカムシャフトを駆動させるためには、クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝動する必要がある。そのときに応用するのがタイミングベルトといい、カムシャフトに的確なタイミングで伝動するよう、歯車状になっている。当然ながらベルトそのものが切れてしまうと、エンジンが駆動しなくなる。定期的な交換が必要だが、通常、日本車であればメーカー指定の交換時期は10年、あるいは10万kmといわれている。
タコ足:
ずばり、エキゾーストマニホールド(通称エキマニ)のこと。エンジンの各シリンダーから出た排気ガスは、エキゾーストパイプを通ってマフラーから大気へと排出されるのだが、このシリンダー管がタコ足のように見えるところから、このように言われるようになったと考えられる。
暖機:
エンジンをかけ、走行までしばらくの時間エンジンを暖める作業のこと。エンジン寿命を縮めないように、という考えがある反面、二酸化炭素を撒き散らしているのも事実。近年の自動車では開発が進み、エンジン始動直後の運転でも何ら問題はない。エンジン始動後には内部にオイルが行き渡るまでの時間はせいぜい10秒とも言われる。しかしながら、心臓部のエンジンはおよそ9割が金属で作られているもの。いきなりアクセルを踏み込んで高速走行、ということは避けたい。水温計が安定するくらいの時間は、穏やかな運転を心がけるのが、何より車にも環境にもやさしい処置だといえる。
タイヤ:

自動車が世に誕生した当初は木製の車輪だったが、今の時代、これがなければどんなに素晴らしい車でも路上を走ることができない。黒くて丸いゴム製のもの、それがタイヤだ。中は中空構造で、通常、空気や窒素などの気体が入れられており、レーシングタイヤはもっぱら窒素ガスを充填している。これは、周回を重ね、タイヤ温度が上昇した場合でもタイヤの内圧がさほど上がらず、グリップ力の変化が抑えられるから。一般的には1888年にイギリス人のダンロップ氏が空気入りタイヤ(自転車用)を実用化したのが最初だと言われている。
ダブルクラッチ:
MT車を運転するときには、エンジンからの駆動力を駆動輪に伝えるためにクラッチをつなげることが必要だが、ダブルクラッチは一度クラッチペダルを踏んでニュートラルにつなぎ、かつアクセルを踏みエンジンを空ぶかしさせながら再度クラッチペダルを踏んでギアを変えるテクニック。現行のMT車では高性能のシンクロ機構の恩恵により、使う必要性はほとんどない。
ターボ:
正しくは、ターボチャージャー。自動車をはじめ、飛行機や船舶のエンジンとして利用される過給器の方式。エンジンの排気圧力で排気管内にあるタービンを高速回転させて、吸気管内を流れている空気を圧縮し、エンジン内に送り込み、爆発的なパワーを得ることができる。エンジン出力を直接使うスーパーチャージャーに比べ、高温高圧の排気ガスエネルギーを利用するため効率が良い。結果、大出力を求めるモータースポーツ用エンジンやスポーツカー用エンジンとして搭載されることが多い。だが、エンジン温度が高くなりやすく、十分な冷却が必要であったり、スロットルに対しての反応に遅れが生じる、いわゆるターボラグがデメリットとして知られる。ちなみに、かつてホンダはF1用としてターボエンジンを搭載していたが、このときわずか排気量1500ccながら、1000ps以上の出力があったとのこと。