
スポーツカー専門 GTNET
#38
車種:ランサーエボリューションⅩ[CZ4A]
ドライバー:大石 勝彦さん
快適性を犠牲にせず、オールラウンドをカバー
通勤にも使っているので、あくまでもストリートをメインにサーキットもカバーできるスポーツメイクを目指している大石さん。2年前に新車で購入したエボXは、HKSのメタルキャタライザーやマフラー、ラリーアートのインタークーラーパイプなど、吸排気を中心としたパーツチョイスを行い、全域でのレスポンスアップを強調。ブーストは大幅に引き上げるのではなく、オーバーシュートを抑える目的で1.47kg/cm²に設定。さらにスポーツコクピットZEALによるECUの書き換えを実施したことで高回転域の頭打ちも払拭され、トップエンドまでストレスなく吹け上がるようになったという。


排気チューンの効果と今後の課題を確認
走行前には「以前に富士でNAPAC走行会に参加したときよりも吸排気の仕様が大きく進化したので、ストレートでトップスピードがどこまで伸びるかが楽しみです」と話してくれていた大石さん。走行後に聞いてみると「前回は220km/hでしたけど、今回は最終的に230km/hちょっとまで伸びました」と、一定以上の効果があったようす。「とくにコーナーの立ち上がりがストレスなく加速していけるようになりました。足まわりやパッドの摩材も見直してきたのでロールも適度に抑えられ、ブレーキのフェードもなく、安心して走れました。ただし、トップエンドはあともうひと伸びほしいというのがホンネです。そうすれば、ストレートで他車を抜くのがもう少しラクになるんですけどね」と、今後の課題も語ってくれた。