トヨタ 86 マイナーチェンジ | 中古車検索・中古車情報はGTNET

2016年8月1日、トヨタ自動車（株）は、ニュルブルクリンク24時間耐久レースなどのレース参戦で得た技術をもとに、走りの味を鍛え直したマイナーチェンジモデル・86Kouki（通称）を発売した。基本スペックに大きな変更はないが、ハンドルを握って走り出した瞬間から「走りの深化、空力の深化、路面との対話の深化」が体感できるモデルへと進化した。車両価格は、262万3320円～325万800円（税込）。多くの改良が加えられたが価格上昇は10万円以下に抑えられた。月産目標台数は500台。86/BRZレース参戦用の86 Racingは、エアコンこそ標準装備されているが快適装備は簡素化され、レース用アイテムとしてブレーキダクト、空冷式オイルクーラー、トランスポートストラップ、4点式シートベルト、ロールケージなどを標準装備。10月31日、TRDより発売開始。価格は305万2080円（税込）。

リヤピラー付近のスポット溶接を増量し、ボディ剛性を強化。さらにダンパー構造変更　減衰力、バネレート、リヤスタビ変更をおこない、86Koukiにふさわしい操縦安定性と乗り心地を両立した。FR車必須のトルセンLSDは、GのAT車を除く全車に標準装備。VSCにはTRACKモードが追加され、限界付近のコントロール領域を残しながらもスピン挙動を抑えつつスライドしながら速く走行することが可能になった。メーカーオプションのSACHS製ダンパー（専用セッティング）を選択できるのも86koukiの特徴だ。

エクステリアは、フロントからリヤまで、空力性能を追求した新設計及び改良が施された。フロントバンパーは、ノーズ先端を低く抑え、ラジエター開口部をワイド化し、ロー＆ワイドな構えを強調。整流効果を高めるノーズフィン、フォグランプベゼルフィン、カナードを効率よく配置して操縦安定性を向上した。ヘッドライトは全グレードともLED化され、前期型で指摘された別体式ウインカーを内蔵化し、法令的にも15mm以上の車高ダウンを可能にした。GT、GT Limitedに装備される17×7Jアルミは、細身のスポークデザインにガンメタリック塗装と切削の光沢を融合させ、トヨタ市販車最軽量の軽さを実現しながら精悍な足元を演出。Gには16×6.5Jアルミが標準装備される。リヤビューは、バンパー下部のブラック加飾部分の幅を広げ、ハの字を描いてワイド感を強調。リヤコンビネーションランプは、光源のLED化に加え、水平基調にランプを配置する変更が施された。GT Limitedに標準装備されるリヤウイング（3点固定式）は新規デザインになる。ボディカラーは全7色を設定する。

トヨタ市販車としては歴代最小径（362mm）の真円ステアリングホイール（GT、GT Limitedは本革、Gはウレタン製）を標準装備。3連式のコンビネーションメーターは、中央に配置されたタコメーターの最大出力付近（7,000回転）が真上になるよう仕様変更された。左側には260/kmスケールのスピードメーター、右側には新たに4.2インチ・マルチインフォメーションディスプレイ（GT、GT Limitedに標準装備）が採用され「水温・油温・電圧、ハンドル操作量、アクセル開度、ブレーキ踏力、Gメーター、ストップウォッチ」などをリアルタイムに表示する。内装は、全グレードともブラックを基調とし、ファブリックの材質で差別化を図る。GT Limitedは、本革×アルカンターラのブラック、レッド＆ブラックの他に新色のタン＆ブラックが加わり、ラグジュアリーな雰囲気が選択できるようになった。