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R35GT-Rに2010年モデルが登場!毎年進化するGT-Rの進化に迫る。
エンジン本体の変更点は2010年モデルでは特に施されていないが、触媒が09モデルまでの四角メッシュの触媒セルからハニカム構造の通気抵抗の少ない触媒セルへと変更された。これにより、低中速域のエンジンレスポンスの向上と同時に浄化性能も向上した。
また、ミッションは冷却性能のアップデートが行われた。R35はノーマルで水冷式のミッションオイルクーラーが装着されているが、ヒートエクスチェンジャーに至る配管径を太くし冷却水の量を増やすことでミッションオイルの冷却性能を高めた。
2010年モデルでは、上質な乗り心地を実現させるために、ダンパーおよびスプリングの精度管理値を向上させた。これはスプリングレートの変更などが行われたわけではなく、認められた生産誤差の中での製造管理値の変更と思われる。また、今回はリヤサスペンションのラジアスロッドブッシュの剛性を高め、 接地性が向上したことによってダイレクトなアクセルワークが楽しめるようになった。
また、ブリヂストン製標準タイヤも変更された。トレッドデザインとプロフィール、構造を見直し、上記サスペンション変更に対応するとともに、よりフラットライドな乗り心地とスポーティーなハンドリングを実現した。
地上デジタル放送がより美しく鮮明に観るために、4ダイバーシティ式アンテナの地デジTVチューナーを搭載したナビシステムを標準装備した。 また、USB接続機能も搭載し、iPodなどの携帯音楽プレーヤーの接続も可能になった。
そして、今回の変更で特に注目したいのは、データーロガー機能である。自信のドライビングデーターを多岐に渡って解析し、分析することで自分自身のドライビングテクニックの向上にも重要なツールが装備された。
2010年モデルから、SpecV専用だった冷却ダクト付きリヤディフューザーが標準採用となった。左右に設けられたNACAダクトにより、リヤフロア周りの冷却性能を向上させている。
リアダンパーの特性が変更されて、よりしなやかな乗り心地となった。また、ダンロップタイヤがオプションから標準装備へと変更された。