スポーツカー専門 GTNET
スポーツカーはその刺激な走りをオーナーに存分に体験してもらいたい為、 その殆どがクラッチが装着されているマニュアルトランスミッション(MT)を採 用している。しかし、ここ近年は運転年齢層の上昇、技術進歩、特にスポーツカー はモータースポーツの経験から得たデーター、技術を市販車にフィードバックして いくことによって、今までの3ペダルMTと同等、それ以上の性能を持ったクラッチ ペダルレスのスポーツカーが誕生することができた。今回、その代表的な2台、エ ボX SST、インプレッサWRX STI A-Lineのミッションがどれだけドライバーに走り の歓びを与えるのか検証してみよう!
インプレッサ WRX STI A-Line:
エボX同様、ラリーをメインにモータースポーツの世界で活躍をしてきたインプレッサWRX STI。またATドライバーから、
ランエボ同様AT仕様の登場を渇望されていた。この3代目GRB型 WRX STIからATモデルとなる「A-Line」が追加された。
A-Lineに搭載されるATはエボX SSTの様なツインクラッチMTではなく、トルクコンバーター式の一般的な構造のATであるが、
そこはWRX STI、スポーティーな味付に変更されており、スバル自慢のドライビングシステム「SIドライブ」と連動し、
マニュアルモードのシフトダウン時にはスムーズかつレスポンスを向上させるためにブリッピング機能も。しかし、
ATの保護の為に高回転時でのシフトダウンができなかったりエボX SSTと比べるとスポーティーさを残しつつも乗りやすさ、
快適性をしっかり重視している点がポイントである。
ランサーエボリューション X TC-SST:
3ペダルMTを操る点において最も重要となるのはそのシフトスピード、如何にスムーズに早くギア・
チェンジすることだ。しかしそれを可能にすることはそう簡単なことではなく、テクニックが必要とな
ってくる。エボXのTCSSTはそれをいとも簡単に、しかもより早い操作を可能としてしまう。用途に合
わせてシフトスピードプログラムが3つ、基本となるNORMALからSPORTそしてSSPORTモードが用
意されている。モードが上がるにつれてシフトダウンがより鋭いものとなっていく。長距離のドライブ
でAUTOモードでもこのスポーティーなシフトチェンジを体感することが出来る。それでいてMTよりも
燃費が優れているという良い事ずくめの新世代ミッションなのである。