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タイムアタック:1分33.72
インプレッサWRX STI 6MT:
WRX STIのMTはやはり人気が非常に高い。6速で、シフトストロークはかなり短く小気味良くシフトチェンジ
ができるが好き嫌いが分れるところである。エンジンはエボXよりパワフルではあるが、7000rpmあたりか
らは伸びが重く、レブリミッターは8000rpmからだが、7500rpmシフトチェンジがいいタイミングだろ
う。低重心でコーナリングでは進入時のブレーキングもよく効き、エボXの様に電子デバイスが多く備わ
っているわけではないので、自然な感じで曲がっていく。下からの突き上げが少なく、ロールも少ない。
タイムアタック:1分35.15
ランサーエボリューション X MT:
ミッションは5速でギア比はクロスよりにセッティングされており、今回テストの舞台となったセン
トラルサーキットでは決して長くはないホームストレートでも5速に入り、第1コーナーを3速で回る
ことができる。搭載される4B11エンジンは公称280馬力となっているが、それ以上にパワフル感が
あった。エボXの特徴の1つである、車両統合制御システム「S-AWC」の中の1つ、AYC(ヨーコント
ロール)の制御を好きな様に手動で変える事ができ、最初は「TARMAC」モードで走行したが、コー
ナーでのターンインではオーバーステアの傾向があり出口ではアンダーステアとなる。非舗装路向け
のプログラムが設定されている「GRAVEL」モードに切り替えてみると、より4WDの特性が強くなり
トラクションが掛かりやすくなるのでサーキット走行においても安定し、乗りやすく感じた。AYCは
アンダーステアなクルマをニュートラルステアにして積極的に向きを変えようとしていく。
タイムアタック:1分39.11
インプレッサ WRX STI A-Line:
WRX STIのATモデルはエンジンが他の3台とは異なり、2.5Lエンジンとなっている。しかし、
6MTの2.0Lエンジンよりパワーは低い300馬力、トルクも低く設定されているが、低回転から
トルクが出るようになっており乗りやすくなっている。ミッションのシフトアップ・ダウンは
トルクコンバーター式のATを使用しているため、ゆっくりもっさりチェンジされていく。足回
りも6MTモデルと比べてソフトな味付で、動きもラグジュアリーな感じである。またヨーコン
トロールシステムは完全にはOFFにならない。OFFにしてもスリップを感知すれば、介入してく
る。市街地をそこそこスポーティーに走れて、サーキット走らない人にはとても使い勝手良い
クルマである。
タイムアタック:1分35.84
ランサーエボリューション X SST:
エボX最大の特徴であるTC-SSTはシフトアップ、ダウン共に人間がやるより確実に早くこな
してしまう。MTから若干の重量増はあるが、MTよりも素直なハンドリング、ターンインで
のオーバーステアが出づらくなっている。エボXを購入するならこのSSTをお薦めする!サー
キット走行・タイムアタックをするなら5MTだが、タイムを気にせず走りを楽しみたいとい
うことであればSSTがまさにぴったりである。