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GTNETメンテナンスブログ / 2011年6月

2011年6月10日

RX-8 エンジンブロー回避の方法 PART3

【かぶらせない、ブローさせない方法】
回避方法としては、カブリ気味の車両は負荷をある程度かけ、燃焼室温度を早めに上げる様に走ってください。

4~5000rpmで低速ギアで高負荷かけずに走ってもらえると少なからず改善されると思います。 全てのプラグに言えることですが、プラグに付着したカーボンを除去するのに電極面が500度付近になることでカーボンを焼きながら点火します。 この500度に上昇する速度が熱価数です。 焼け型→500度まで到達が早い(例、L側7番) 冷え型→500度まで到達が遅い(例、T側9番) 特にロータリープラグのカーボンチェックは定期的に行い、目安は3000kmに一度新品に交換としましょう。 次に、クランキングスピードです。 RX-8の前期型(平成20年2月 SE3P-300まで)の車両は、セルモーターのクランキングスピードが遅いです。そのため、始動性が悪くてかぶることが多々あります。

この対策として、後期型のセルモーターを流用します。単純にクランキングスピードが上がることで始動性が良くなり、かぶることが少なくなります。 結果、カーボンがたまり辛くなりますので、後々のエンジンブローを防ぐことにもなります。始動性という点では、単純ですがバッテリーは早めに交換するのが一番です。普段あまり乗らない方は、1年に1度は最低でも新品に交換しておきたいですね。特に寒くなる前にバッテリーは交換しておくと、始動性が悪くならないのでかぶることが少なくなります。 このような対策をして、エンジンブローから回避していけますので、定期的なメンテナンスを忘れずに行って下さい。 GTNET全店でもメンテナンスが可能ですので、お気軽にお問合せ下さい。

マツダ RX-8エンジンブロー回避の方法

セルモーターを並べてみました。
画像では分かりにくいですが、大きさが違います。 2cm弱程大きさが違います。.

2011年6月10日

RX-8 エンジンブロー回避の方法 PART2

【RX-8がよくカブる原因とは?】

RX-8はRX-7よりスラッジの多いエンジンです。

RX-7は排気がペリポートですのでアペックスシールにてかき混ぜたスラッジをそのまま排気ガスと一緒に放出できます。 一方、RX-8の排気はサイドポートです。スラッジはサイドハウジングの穴から出さないといけませんが上手に出ないのですのでずっと蓄積されています。

スラッジ量が多いエンジンは着火しにくくなりカブり易くなります。
エンジンがカブることでガソリン、オイルがスラッジと混ざりハウジング内に落ちていき、この落ちた物がアペックスシールによりハウジング内にかき回されデコボコ状態になり圧縮漏れを引き起こして要OHとなっていきます。ガソリンが濃い状態や不完全燃焼時は大量のカーボンがでますが、このカーボンがプラグに付着し失火してエンジンがかぶったり、アペックスシールやサイドシールの溝にカーボンが入りカーボンロックの原因を作ったりします。

ロータリーエンジンはレシプロより濃い空燃比の車両です。 きっちりと暖気しないで走らせたり、エンジンを切ったりを繰り返えすと、カーボンが残ったまま次々に付着し失火の原因となります。

アイドリングで暖気してもガソリン比率が多い車なのでカーボンがドンドン増えます。 町乗りでもゆっくり走ればカーボンがドンドン増えます。 それにエンジンオイルも燃焼室に入るのでスラッジが多くなります。 メンテナンス不足や、粗悪なオイルで致命的なスラッジの増幅も考えられます。 カーボン(スラッジ)の付着が多くなった頃に空ぶかしや急加速で失火、噛み込んでのカーボンロックでブロー級のダメージを与える。これがよくあるRX-8のエンジンブローです。

2011年6月10日

RX-8 エンジンブロー回避の方法 PART1

【エンジンオイルの硬さ】
これはNAだということでやわらかいオイルを入れていることで圧縮漏れを起こしている可能性があります。 これはハウジング内が比較的キレイな状態での話になりますが、  ロータリーエンジンはエンジン内にオイルを噴射することで密閉状態を保ちます。  ロータリーは油温が高温になるエンジンです。 やわらかいオイルを使用することで高温時に油圧が低下するオイルでは走行の仕方次第では圧縮が下がる可能性もあります。そのため、ターボと同様15w-50程度のオイルで圧縮圧力が上がることも多くあります。どのエンジンもそうですが高温になっても圧力の落ちないオイル選びと、早めのオイル交換をしないといけません。



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