RX-8 エンジンブロー回避の方法 PART2
【RX-8がよくカブる原因とは?】
RX-8はRX-7よりスラッジの多いエンジンです。
RX-7は排気がペリポートですのでアペックスシールにてかき混ぜたスラッジをそのまま排気ガスと一緒に放出できます。 一方、RX-8の排気はサイドポートです。スラッジはサイドハウジングの穴から出さないといけませんが上手に出ないのですのでずっと蓄積されています。
スラッジ量が多いエンジンは着火しにくくなりカブり易くなります。
エンジンがカブることでガソリン、オイルがスラッジと混ざりハウジング内に落ちていき、この落ちた物がアペックスシールによりハウジング内にかき回されデコボコ状態になり圧縮漏れを引き起こして要OHとなっていきます。ガソリンが濃い状態や不完全燃焼時は大量のカーボンがでますが、このカーボンがプラグに付着し失火してエンジンがかぶったり、アペックスシールやサイドシールの溝にカーボンが入りカーボンロックの原因を作ったりします。
ロータリーエンジンはレシプロより濃い空燃比の車両です。 きっちりと暖気しないで走らせたり、エンジンを切ったりを繰り返えすと、カーボンが残ったまま次々に付着し失火の原因となります。
アイドリングで暖気してもガソリン比率が多い車なのでカーボンがドンドン増えます。 町乗りでもゆっくり走ればカーボンがドンドン増えます。 それにエンジンオイルも燃焼室に入るのでスラッジが多くなります。 メンテナンス不足や、粗悪なオイルで致命的なスラッジの増幅も考えられます。 カーボン(スラッジ)の付着が多くなった頃に空ぶかしや急加速で失火、噛み込んでのカーボンロックでブロー級のダメージを与える。これがよくあるRX-8のエンジンブローです。
2011年6月10日 14:08 | カテゴリ:RX-8